コーラー
半製品倉庫
プロジェクト概要
世界中で知られる衛浴ブランド、コーラー。キッチン・バス製品を家庭や商業施設向けに幅広く展開し、その洗練されたデザインと精密な職人技で業界をリードしています。しかし、南昌にあるドリップヘッドやシャワーヘッドなどを保管する「半製品倉庫」では以下のような従来の倉庫運用が課題となっていました:
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保管密度が低く、倉庫スペースを有効活用できていない
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人手中心の作業により、効率が悪く人的ミスが多発
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倉庫が分散し、管理が煩雑
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ピッキング作業が負担となり、エラー率も高い

課題
自動化を実現する前に、コーラーの倉庫がいくつかの課題がある:
- SKUs が増え、多様なサイズ・保管要件への対応が必要。
- 倉庫面積が限られており、保管能力とピッキング能力に限界がある。
- 手作業による補充・出荷待ちが作業時間を延ばし、コストとミスの原因に。
- 従来方式では拡張性に乏しく、需給変動に対応しづらい。
HaiRoboticsのエンジニアとコーラー社の担当者が協議の上、コンパクト&自動ピッキングを実現する「HaiPick System 3」を採用。南昌倉庫に導入され、以下の成果を上げました:
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自動化エリア:1,100 ㎡
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棚高:7.8 m
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ロボット:ACR ×4台 + AMR ×10台
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作業ステーション:入庫向けスタッカー×1、出庫用コンベア ×4
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保管容量:ダブルディープラックで28,000以上のスペース
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出庫効率:110箱/時以上
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保管容量が3.7倍に:棚高7.8 mのダブルディープ構成により、従来の約20,000 SKUから11万SKU以上を保管可能に。
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出庫スループットが2倍に:毎時110箱以上を出庫し、出荷効率を倍増。
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人件費を80%削減:エルゴノミックなピッキングステーションと自動スタッカーの導入により、従来と比較して作業負荷が大幅に低減。
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運営の見える化:SAP連携によるリアルタイム在庫・状態管理で、効率的な意思決定と精緻な在庫制御を実現。
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将来の拡張性確保:モジュール型の設計で、事業成長や需要変化への柔軟対応が可能。