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レノボ

半製品倉庫

顧客概要

レノボは、革新的なノートPC、スマートフォン、スマートデバイスで世界的に知られるテクノロジーリーダーです。中国・武漢のハイパフォーマンスな生産拠点では、0.6秒ごとにスマートフォンまたはタブレットが1台完成し、売上額は500億ドル以上に上ります。

 

2021年と2022年にHaiPick System 1を導入した実績を基に、レノボはさらなるスマート製造・物流の高度化を目指し、Hai Roboticsとの協業を深化させました。3期にわたる自動化導入により、原材料から完成品に至るまで全工程を支える柔軟なスマートサプライチェーンを構築しています。

 

 

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課題

自動化導入前、レノボの倉庫は以下のような課題を抱えていました:

 

  • 限られたスペース:敷地面積が狭いため、保管密度と物料搬送が制限されています

  • 高いスループット要件:LDA電子部品を1日24万個処理するには高速かつ正確な搬送が必要

  • 厳格な品質管理:99%以上の正確な部品供給と完全なトレーサビリティの確保が求められた

  • サステナビリティ目標:省エネ・低炭素化に対応した運用が必要

  • 拡張性と柔軟性:製品構成や生産量の変動に動的に対応可能なシステムが必要

ソリューション

増え続ける業務ニーズと日々複雑化するオペレーションに対応するため、レノボはHai Robotics(海柔创新)と協力し、自社工場において三段階にわたる自動化ソリューションの導入を実施しました。この取り組みにより、原材料から完成品に至るまでの全製造工程をシームレスに支える、高効率かつ柔軟なサプライチェーン基盤が構築されました。

 

ソリューションには以下が含まれます:

  • 自動化面積:3,000㎡(第1・第2期);1,100㎡(第3期)
  • ロボット:ACR 25台(第1・第2期);ACR 8台 + AMR 18台(第3期)
  • 作業ステーション:高層入庫用コンベア2基、高層出庫用コンベア2基、リフター付き出庫ライン1基、出庫ピッキングステーション5基(第1・第2期);入庫コンベア1基、バッファラックステーション1基、フルケース用台車出庫ステーション1基(第3期)
  • 保管容量:34,000箱(第1・第2期);12,000箱(第3期)
  • 出庫効率:536箱/時(第1・第2期);320箱/時(第3期)
  • ソフトウェア:HaiQスマート倉庫管理プラットフォーム(3D-SCADA、DPデータプラットフォーム)
LENOVO
導入効果

HaiPick System 1 の第1・第2期および HaiPick System 3 の第3期の導入は、コンパクトでありながら強力な自動化ソリューションを提供し、倉庫の運営方式を一新するとともに、レノボにとって顕著なビジネス効果をもたらしました。

 

 

第1・2期の成果:

  • 保管密度40%向上:既存面積のままで34,000箱を格納

  • 作業効率5~6倍向上:PCBA22万個/日、XCVR20万個/日を実現

  • 備品供給精度99%以上:全工程追跡でゼロ・ディフェクト製造を実現

  • 24時間運転:完全無人・省エネオペレーションでCO₂削減に貢献

 

第3期の成果:

  • コンパクト保管:1,100㎡に12,000箱、LDA電子部品65万個を保管

  • 出庫能力320箱/時:ACRとAMRが共同作業し、1日最大24万個の搬出を実現

  • 動的ゾーニング:需要に応じて“ホットゾーン”“コールドゾーン”を自動配置し、作業効率を最適化

  • デジタルによる可視化運用:物理倉庫と1:1連動し、在庫・作業進捗・設備状態をリアルタイム監視。予測型マネジメントを実現

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